これは、日月自在老師の判断事例です。
易占いは、このような実際の事例を沢山学ぶことで上達して行きます。
昨年(己丑年)の事例です。
ある男性が、妻と娘はいつ帰ってくるかを占いました。
卯月己卯日甲戌刻(旬空:申酉)に、雷水解が山水蒙に変わる卦を得ました。
勾陈 妻财戌土× 兄弟寅木
朱雀 官鬼申金″应
青龙 子孙午火○ 妻财戌土
玄武 子孙午火″
白虎 妻财辰土′世
螣蛇 父母子水 兄弟寅木″
【鑑定】
翌日の19時〜21時の間(庚辰日戌刻)に帰宅するでしょう。
実際に、翌日のその時間に奥さんのお姉さんと娘さんと一緒に帰宅しました。
【判断の解説】
奥さんは妻財、子供は子孫を用神とします。
妻財は子孫と共に三合局を形成し、奥さんと子供が一緒に帰る情報になります。
妻の姉妹も妻財であらわされます。
三合局は複数人の情報で、六爻にある妻財は兄弟に変わっています。
変爻は補充説明の意味を持ち、もう一つの妻財は妻の姉妹という意味になります。
六爻の爻位は年長の意味を持つので、お姉さんです。
そして、四爻の子孫から変わった妻財戌土は彼の奥さんの情報になります。
月日が妻財と相合しています。
月が用神と相合しても影響はありませんが、日が相合すると邪魔されるので相冲で開けさせる必要があります。
翌日は辰月辰日で、用神の戌土が冲されて相合が解除されますから、応期は翌日のはずです。
戌刻なのは子孫が戌土に代わって補充説明となり、帰宅する時間を表したのでしょう。
同時に妻財戌土の地支であり、世爻に臨んだ妻財辰土が静爻ですから相冲となる戌は応期になります。