暦(こよみ)の話

大自然を観察していた古代の人々は、 太陽が昇り、沈み、再び昇るサイクルを 「日」と名付け、時間の単位と定めました。

地平線を観察すると、 太陽が昇る位置が日ごとに少しずつ移動すること、そしてやがて元の位置に戻ることを発見しました。 このサイクルを「年」と名付け、時間の単位としました。

夜空を見上げると、 木星が夜空を12年で一周することを発見しました。 そのため、1年ごとに動物の名前を付けて区別する方法を考案しました。 これが「十二支」の起源です。

月を観察すると、 約28日で満ち欠けが繰り返されることを確認しました。 このサイクルを「月」と名付け、時間の単位としました。

その後、1年を12に分割して月の単位を改め、1日も12分割して『刻』と名付けました。

年、月、日、刻、それぞれに十二支を適用し、、陰陽五行の思考や季節の概念、10を単位とする十干のサイクルを取り入れ、「暦」を作成しました。

暦は農業のスケジューリングに非常に役に立ち、時間の概念を共有することで人々が協力して行動することが容易になりました。

 

こうやって出来ていった『暦』が、様々な占いの貴重な情報源となっています。

地球は、太陽や太陽系の惑星の公転といった現象から発生する事象からの影響を常に受けており、暦はこの地球固有のサイクル(周期)を表したものです。

そして、地球上に生きる私たち人類を含むすべての動植物は、このサイクルの影響を受けています。

 

古代の人々は、地球上に生まれた私たち人間の人生も、星々の運行と同様に、生まれた時間によって異なるのではないかと考え、暦を基に人々の人生の分析を行いました。

それが運命学であり、四柱推命紫微斗数といった占いの形を取るようになりました。